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名前:NERU(新潟演劇感想例の掲示板運営部)
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一言:リポーターさんをゆる〜く募集中です♪

2013年08月07日

第30回稽古場レポート|APRICOT「名犬ラッシー」劇場版

APRICOT|リフト.jpgAPRICOT|ヒース3.jpg
APRICOT|こども達.jpgAPRICOT|オープニング.jpg


APRICOT|稽古見学.jpgこんにちは。
気がつけばもう夏ですね。
夏といえば夏休み!
夏休みといえば夏祭り!
夏祭りといえば毎年恒例の夏季公演!
というわけで今回は、りゅーとぴあ 演劇スタジオ キッズ・コース APRICOT 2013夏季公演「名犬ラッシー」劇場版の稽古場にお邪魔してきました!
毎年欠かさず観劇しているアプリコットファンの一人として期待に胸を膨らませつつの見学です。


––––APRICOT(あぷりこっと) とは?

APRICOT内堀先生.jpg平成13年度にりゅーとぴあに開設された演劇スタジオ キッズ・コースの愛称です。

現在、小学4年生から高校生までの約50名の子ども達が台詞表現、歌、ダンスなどを専門講師の指導を受けながら、グループワークの中で力を合わせて、毎年夏季と春季(または冬季)に舞台作品を創っています。



APRICOT|はじまり.jpg現在のメンバーは新潟市を中心に市外からの参加もあり、普段は週3回、ボーカル・ダンス・パフォーマンスの各専門講師からレッスンを受けているそうです。
公演前で夏休みを迎えた今は、ほぼ毎日、一日6〜8時間近くの稽古スケジュールをこなしているとのことです。


––––「名犬ラッシー」のストーリーは?

少年ジョーの通う学校に、毎日4時きっかりにお迎えにくるラッシー。
ジョーとラッシーは大の仲良し。
しかし、不況のため、ジョーの両親はラッシーを手放してしまう・・・。
ラッシーは何度も逃げ出してジョーのもとに帰るが、
とうとう、はるか遠くの土地に連れていかれてしまう。
どんなに離れても帰ろうとするラッシー。
400マイル(約650km)におよぶ、ラッシーの旅がはじまる・・・。



APRICOT名犬ラッシートライアル版.jpg今回の舞台は世界的に有名な感動作品で、今年1月にはトライアル版での公演も行われており、1年かけてつくりあげている大作です。


APRICOT|踊る演出.jpg見学初日は貴重な劇場での稽古日でした。
前半は装置を用いた段取りや全体の立ち位置の確認を、後半は通し稽古が行われました。
トライアル版の先のシーンである役者の力強い言葉には、思わず涙が溢れた私。
大きな舞台以上の大きなアクションでの演出の様子に、意気込みの大きさを感じました。


APRICOT|音響&舞台スタッフ.jpg見学2日目以降は、今回主に稽古で使用しているギャラリーでの稽古を見学しました。
稽古場では演出の他に、劇場つきの舞台監督や音響などのスタッフが見守って下さっています。
ギャラリーは舞台とほぼ同じ広さがあり、練習用に小道具なども用いて稽古が行われていました。


APRICOT|大道具.jpg道具は、大きなものから小さなものまで色々あり、作りにも使い方にもコダワリを感じます。
今回舞台に登場する『一番大きなもの』は舞台上での役者達の扱い方で七変化します。
僅かな持ち方の変化で表情が変わり、何度も併せての練習や調整を繰り返し、より良い形を作っていました。


APRICOT|自主練習3.jpg稽古時間に真剣なのは勿論ですが、稽古開始時間前や休憩時間開始前にもリーダーを筆頭に集まって、ウォームアップや練習を行う姿が印象的でした。


––––リーダー制度とは?
APRICOT|自主練習ボーカル.jpgAPRICOTでは、パフォーマンス、ダンス、ヴォーカル各クラスにおいて、それぞれリーダー制度を設けています。これらのリーダーがレッスン前のウォームアップを行い、スムーズに講師の指導を受けられるようにしています。パフォーマンスリーダーは演出助手的な働きをすることもあり、より演劇創作活動に深い関わりを持っています。


APRICOT|リーダー達.jpgまた、APRICOTメンバー全体の取りまとめ役として総務部を設け、稽古活動をし易くしています。(学校の学級委員みたいなものですね)リーダー制度を作ることで下級生は上級生から多くのことを学び、また、上級生は下級生に教えることで自ら考える力を身につけています。



APRICOT|自主打合せ.jpg稽古の出番の無い時間にも、(リーダーに確認をしてから)パート毎に集まってシーンの研究をしたり練習をしたりしている未来のリーダーの姿もあちこちで見られ、アプリコット活動を通じて、自主性が養われているのを感じました。

そんな貴重な休憩時間を少し戴いて、演出の戸中井 三太さんと今年高校3年生の役者のお二人にお話を伺いました。


----こんにちは。先ずは、それぞれのお名前と役柄を教えてください。
APRICOT|小黒さんと三浦さん.jpg三浦
「三浦真央(みうらまお)です。2幕のエセルダという陪審員役をやります。」
小黒
「小黒沙耶(おぐろさや)です。ジョーの父親であるサムキャラクロー役をやります。」
戸中井
「戸中井です。演出です(笑)」


––––今回の作品の見所ポイントはどんなところでしょうか?
APRICOT|踊る演出2.jpg三浦
「1幕はジョーの家族の話が中心に進んでいって、2幕でラッシーは公爵の別荘のあるスコットランドに連れて行かれてしまうんですけど、ラッシーがスコットランドから帰ってくる流れで出会う人々の人間模様でしょうか!」

戸中井
「家族愛、というのもあるし、それからラッシーと関わった人達の愛情とかが描かれていますね」
三浦
「そう、愛にあふれてます!」
戸中井
「ラッシーがね、不可能に近いことを実現するんだけれども、それはラッシーの中にある大きな意思と、周りの人々の愛情で可能になったんですよね」
小山
「愛がテーマ、という感じでしょうか」
戸中井
「愛と勇気と冒険です!」
小黒&三浦
「なんと(笑)!」
APRICOT|ヒース2.jpg小黒
「そういう役の人達が取り巻く愛情もあり、その役の人達の周りでヒースの精として皆が存在しているんですけれども、その人達も役の人達と一緒になってラッシーをジョーの家まで導いていて、全体でラッシーを見届けるというか、そういうイメージがシーンの中に多くあるので、そこを観て頂けたら嬉しいです。」


––––今回のキャストオーディションは何時でしたか?
戸中井
「最初は、去年の9月にやったのでもう1年前になります。」


––––オーディションではどんな感じですか?
三浦
「楽しんでやっています!」


––––最初に役の希望とかとったりしてるんですか?
三浦
「○○やりたい人出てー!って感じです、最初は。」
小黒
「そしたら『やる?』『ちょっとやろうかなぁ?』って感じで。」


––––お二人はどんな役をやりましたか?
APRICOT|二人組.jpg小黒
「何でも色々な役をやってみてました!」
三浦
「そうそう、あと例えば脚本の笹部さんから『じゃぁ、おとぼけコンビ(2幕冒頭に出てきます)を沙耶と真央でやってみて』って言われてやってみたりとか。」
小黒
「ほんとに皆で楽しみながら、どんな役なのかをつかんだり考えながらやってました。」
戸中井
「オーディションなんだけども、脚本を理解するためのオーディションでもあるんですよね。それはどんな役であるのかとか、それを把握するための期間ですね。」


––––お二人が何年生の時にアプリコットに入ったのですか?
小黒
「入ったのは小学校5年生のときです。」
三浦
「私は小学6年生のときです。」


––––お二人がアプリコットに入ったきっかけを教えてください
小黒
photo3グスコーブドリの伝記.jpg「近所に住んでいた同い年の友達のリホちゃんがアプリコットやっていて、観に来てって言われて(グズコーリフの伝記を)見に行って、その時はホントに演劇というのも知らないし、初めて舞台を観たのがアプリコットで、自分が今まで見た事のない劇場という広い空間の中でで皆が生き生きして舞台の上で動いているのをみて凄い圧倒されたんです。
そしたら、丁度終わってからやっている子がオーディションあるからやってみたらと言ってくれたのがきっかけでオーディションを受けて合格したので、っていう感じです。


三浦
photo2 100万回生きたねこ.jpg「私もホントに全く同じなんですけど(笑)、私は小学校5年の時に同じクラスだったお友達のヒカルくんの家に友達と一緒に遊びに行った時に、お母さんから『息子、ちょっと舞台(100万回生きた猫)に出るから、もし良かったら見に来ない?』って言われて(笑)、何それ!って見に行ったら、こんなことをやっていたんだ!ってびっくりしちゃって、自分と同じ位の年頃の子が舞台に立っていて、『これは!!』って、思って、なんてキラキラしているんだろうって感動して、私も立ちたいって思ったのがきっかけです。」


––––結構ご兄弟が多いですよね?
三浦
「うちもそうです!」
小黒
「そうですねー、多いかも。」
戸中井
「上の子(のやっているの)を見て入ってくるんですね。」


––––お二人の初舞台は何の作品でしたか?
小黒
「砂の妖精(2007)です。」
photo1砂の妖精.jpg
三浦
「グリックの冒険(2008)です。」
photo1グリック.jpg
小黒
「懐かしいね」
三浦
「そう、トナカイさん作、のね。」
戸中井
「あー、グリックではTシャツデザインもしたんですよ。」


––––それではお二人は、初舞台から数えて6年以上続けているんですね!
APRICOT|戸中井さん小黒さん三浦さん.jpg三浦
「長い!そんなにいるんだね。」
小黒
「あっという間すぎて、もう高3かぁ!みたいな感じです。」

(アプリコットには年齢制限があります。
入団出来るのは小学4年生から中3まで、
入団後は高3まで在籍できます。)


––––高校に入る段階で卒業する仲間もいたかと思うのですが、そんな中でお二人は最終学年まで続けてきたわけなんですね。
APRICOT|戸中井さんと三浦さん.jpg三浦
「ほんとに好きっていう気持ちだけで、続けてこれたなぁって思います。
もう無理だーってなることも、何回もダメかもしれないとか、壁にぶち当たることもあるんですけど、でも、一緒にやっているメンバーのことが好きだったりとか、舞台が好きだったりとか、りゅーとぴあが好きだったりとか、お客さんがうわーって入っている景色が忘れられなかったりとか、ほんとに、もう好きって気持ちだけでやれたんだと思います」


APRICOT|小黒さんと戸中井さん.jpg小黒
「私はピアノとか部活とか今まで色々やったことあるんですけど、ここまでやりたいって思ってやれたことがアプリコットしかなくて。
例えばピアノは中学で蹴りをつけて終わったんですけど、子供にとっては中学を卒業して高校へ行くという時が大きな節目なわけで、その時の大きな選択の中でもアプリコットを選びたいという気持ちがあって、やってきました。」

三浦
「そう、大変なことよりも、舞台の上での楽しいとか達成感とかの方の大きさが比じゃないです!」


––––アプリコットでの演出のポイントはどんなところでしょうか?
IMG_0093 (640x480).jpg戸中井
「(アプリコットでは)人数がすごい(多い)ので、一人ひとりの個性を生かしてそれを全体のパワーにしています。
いっぱいいるんだけど、粒が見える、そうでないと絵ができない。
色々な劇的な手法とかも凝らすんだけど、それよりも素材、一粒一粒が輝いている事、それが大事な事だと思っています。


––––入団時はピアノやバレエ等の経験者もいれば、初めてです!という未経験者といると思うのですが、その辺りは如何ですか。
戸中井
「バレエやっている子は最初から動きがある程度難しいことも出来たりもしますけど、2年くらいでだいたいその差は埋まってきますね。」


––––例えば、小学校2年生とか3年生の時点で「私4年生になったらアプリコットに入りたい!」って思っている子供たちやその子供達をお持ちのお父さんお母さん達がいたとして、今のうちにこれが出来るようになっておくと良いよ、とか何かアドバイスはありますか?
APRICOT|制作石田さん.jpg三浦
「具体的な質問ですね(笑)!」
戸中井
「計画的に勉強して、規則正しい生活習慣を身につけてほしいですね。」
二人
「確かに!」
戸中井
「時間をしっかり使えるようにして下さい!」
二人
「はい!頑張ります!」


––––そういえば、昨日見学に来たときも帰りがけお迎えの保護者の車の列が出来てましたね。
APRICOT|APRICOT倶楽部.jpg戸中井
「アプリコット倶楽部(保護者)の活動に支えられているところが大きいので、それがあったから10年以上続いてきたんだと思いますね。だからメンバー一人一人もそれに感謝しないとね。長くやっていると普通になってきちゃうんだけど、絶対普通のことじゃないからね。」


––––今回はペアチケットの販売もあるんですよね。
三浦
「お孫さんと、おじいちゃん又はおばあちゃんのペアで来てもらうと500円です!」
小黒
「なんとお二人でお一人分の値段です!素晴らしいシステムです!」


––––新潟祭りとかぶせてきたのも戦略でしょうか?
戸中井
「祭りに対する対抗、かな(笑)」


––––ありがとうございました!


APRICOT|劇場ロビー.jpgりゅーとぴあはとても素敵な建築デザインで、館内にはレストランや屋上公園などもあります。

りゅーとぴあ周辺には白山公園駐車場(A,B,C,D合わせて600台)がありますが、今回の公演は新潟祭り開催日でもあり、非常に混雑する可能性が高いと思うので、公共交通機関を利用なさるのが良いかもしれません。


夏休みの想い出作りの一つとして、ご家族ご友人お誘い合わせの上、新潟祭りとアプリコットをセットで楽しんでみては如何でしょうか。



++インフォメーション++

りゅーとぴあ 演劇スタジオ キッズ・コース
APRICOT 2013夏季公演
「名犬ラッシー」劇場版
原作:エリック・ナイト
脚本:笹部博司
作曲:野瀬珠美
美術・衣裳:後藤信子
演出:戸中井三太
振付:内堀照子
歌唱指導:西潟明美

会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場
日時:2013年8月9日(金)13:30〜、
        10日()13:30〜、18:30〜
        (開場は開演の30分前)
料金:全席自由 500円

お孫さんと観る「名犬ラッシー」ペアチケット 500円
※お孫さん(小学生以上)1名+おじいさん または おばあさん1名のペア
※公演当日、ペアの方はご一緒にご入場ください

※未就学児童はご入場いただけません


ご予約・詳細はこちらから
TEL. 025−224−5521(11:00〜19:00/休館日を除く)

CAST
阿部 日凪子・阿部 萌梨・天野 楓子・有間 絵未・石本 未紗・伊田 優月・
一色 奏次郎・伊藤 朱音 伊藤 壮史・岩田 真依・大柿 夕七・大谷 鈴菜・
大羽賀 岳・小川 真歩・小黒 沙耶・生越 佳奈子 粕川 那空・片岡 美優・
片桐 野々花・菊田 あみ・菊田 まな・河野 美優・小宮山 朝香・小山 菜々美・
斎藤 実愛・酒井 珠希・佐藤 月・澤田 眞那・澤 ありさ・高橋 愛梨沙・
高橋 梨里花・竹井 恭子・ 田中 雅大・玉置 紗佳・中澤 祥乃・中島 まなみ・
中林 みなみ・信田 梨子・塙 康平・塙 正之・ 廣井 すみれ・古川 歌恋・
保苅 美音・本間 菫子・松永 幸香・三浦 真央・三浦 真由・峰岸 瞳子・
村松 沙和・山田 夏実・吉田 一・若月 向日葵

[補足]
会場のりゅーとぴあ劇場はこちらです。
新潟市民芸術文化会館の2Fです。

大きな地図で見る

APRICOT宣伝の撮影.jpg
(文責:小山 由美子 劇団カタコンベ
posted by 「例の掲示板」運営部 at 18:00| 新潟 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[新潟]8月の公演情報[演劇]

演劇スタジオキッズ・コースAPRICOT
2013夏季公演公演
「名犬ラッシー」−劇場版−
場所:りゅーとぴあ劇場・
料金:全席自由500円
期日:25年8月9日〜10日
http://www.ryutopia.or.jp/
#例の掲示板

演劇製作集団あんかー・わーくす
第7回セルフプロデュース公演公演[湊物語シリーズ]
「GO TO 本町!」
場所:りゅーとぴあスタジオB
料金:1500円
期日:25年8月10日13:00〜
http://www.tiny.jp/anchorworks/honcho/
#例の掲示板

うおぬま超劇シリーズ2013
「第2回 子供のためのシェイクスピア ジュリアス・シーザー」
場所:魚沼市小出郷文化会館小ホール
料金:前売2500円・当日3000円
期日:25年8月17日16:00〜
http://www.city.uonuma.niigata.jp/bunka/tyougeki/tyougeki2013/tyougeki2013-2.htm
#例の掲示板

ままごと
「日本の大人」
場所:りゅーとぴあスタジオB
料金:前売3000円/当日3500円
期日:25年8月22日〜23日
http://www.mamagoto.org/
#例の掲示板

演劇大学INにいがた2013
場所:新潟大学
料金:受講講座による
期日:25年8月29日〜9月1日
http://www.engeki-daigaku.com/
#例の掲示板
posted by 「例の掲示板」運営部 at 09:39| 新潟 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 公演情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月19日

第29回稽古場リポート|Y2 D'ASHプロデュース「GoWEST!-にせ西遊記-」

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今回舞台稽古におじゃましてきたのは7月26日に幕明きを控える「Go West!―にせ西遊記―」。
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6人のキャストで1人が何役も演技する、ストーリーだけでなくそんなキャスト1人1人にたっぷりと魅力がある舞台です。

西遊記というとあの有名な、中国のかなーり昔からあるお話。の、偽バージョン??
気になる上演のきっかけについて劇作兼演出の星野さんにお話を伺ってみました!
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上演のきっかけとは・・・?
星野「もともとは2003年に上演した作品で、そのきっかけは当時のメンバーの軽いノリでした(笑)」
そう語る星野さんはこの台本を書くために10巻ある西遊記原典を全巻読破したのだそうです・・・!
星野「今回、あれやりましょうよと声をかけてもらえて。10年たった今、なるほどあの世界を描くのに適した役者たちに集まってもらえそうだと確信できたので。冒険モノで、大人も子供も楽しめる作品なので、リラックスして、気軽な感じで立ち寄って欲しい。そんな感覚です。」
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さてさて!その超長編「西遊記」の見所をぎゅーっと詰めて作られた「Go West!―にせ西遊記―」。
そんなにせ西遊記のみどころとは…?
星野「キャストが6人なので、1人が何役もするんです。道具も日本風なものがあったり…
そうやって、なんとなーく、色々イメージが膨らむものってのをたくさん入れていて。
だからやっぱり、色々想像して見て欲しいんです。」
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想像ですか!具体的に言うと・・・?
星野「例えば…想像する余地を残すような舞台セット。実際に山があるところに山を描いてちゃつまらないじゃないですか?(笑)そういう風に、そこに何があるのか、を想像できるように工夫しています。あとは、自分がその立場だった時にどんな行動ができるか。そういうのを想像して欲しいんです。せっかくの西遊記という壮大な世界、楽しんでもらわないと。演劇は、何も持たないことが武器になります。その演劇の世界を存分に楽しんでほしい。といったところでしょうか。」
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演劇の魅力とは、観客が自ら「想像する」ということで、その想像を手助けするのも役者の役割です。
観客に「想像させる」ために、キャストの皆さんが役作りに関して徹していることは?
今回この企画を共同でプロデュースし、役者として出演もされているY2工房の樋口雅夫さんにお話を伺ったところ、
「まずは台本を読み込むこと、そしてどうやったら面白くなるかをイメージすること。
そして、周りの雰囲気、空気を読んで、何を仕掛けたら場面が進むかを考えて演技すること。」と話して下さいました。
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そんな中で、よりいっそう自分の「役」を深めるために、そして相手の「役」を知るために取り組んでいることとは・・・?
星野「『天地会』といって、10回ある公演の中で1度、役を総取っ替えして上演をする回があるんです。主役が脇役になって、脇役が主役になったりする。
西遊記を作るときにはイメージをあてがってキャストを決めました。ですが、役を取り替えることによってまた面白くなる。違う個性による思わぬ発見があったり、…全くのんびりしてるヒマがありません。何度見ても楽しめる作品になる思っています。」
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星野さんは演出をするとき、稽古が楽しめること、またその楽しさがきちんとお客さんに伝わるように知恵をしぼること、個性を食い合わないこと、そして役者の発想。この4つを大切にしているそうです。
稽古場はキャストみんなが生き生きと演技をし、意見を述べあっていました。そんな演技に対する真摯さとメンバー同士の仲の良さが現れた舞台だと思います。
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++インフォメーション++
Y2 D'ASHプロデュース
「GoWEST!-にせ西遊記-」
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会場:シアターent.
日時:2013/7/26(金) 〜 2013/08/04(日)
料金:500円〜2300円
ご予約・お問合わせ
メール:y2kobo@yahoo.co.jp
電 話:080-5078-6826(ヒグチ)
Y2工房
http://y2koubou.web.fc2.com/
※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

携帯からの予約はこちらをクリック!




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[補足]
会場(シアターent.)はこちら

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文責:阿部実結樹(新潟大学 音楽科)
posted by 「例の掲示板」運営部 at 22:25| 新潟 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月11日

第28回稽古場リポート|劇団Area-Zero第15回公演「きゅうりの花」

稽古場リポート「きゅうりの花」
エリアゼロ写真.JPG


去る6月末日に土田英生作の「きゅうりの花」を上演する長岡演劇界きっての“実力派”Area-Zeroさんの稽古場にお邪魔してまいりました。この度、稽古場リポート初参戦の金子隼也が主観いっぱいにお届けします!(笑)
昨年9月に上演された「動物農場」で共演させていただいた私。長岡の演劇祭もあり、顔を合わせる機会の多いArea-Zeroの皆さんなんです。いつもの調子でチワ―っす!と、稽古場に入ると、稽古の真っ最中。
そこにはただならぬ緊張感が。そのままヒッソリと座り、結局稽古が終わるまでじっと見つめてしまいました。

稽古が終わると、先程とうって変わってフレンドリーな皆さん。くだらない会話で盛り上がる訳ですが、いつもその輪の中心にいるのは、代表の樋口伸介さん。
まずは、樋口伸介さんにお話しを伺いました。

金子)今回上演の「きゅうりの花」のミドコロは?
樋口)芝居をやらなければ、決して出逢う事のなかった奴等が同じ想いを抱え、こうして芝居をしているところ。かなぁ。内容と同じくらいそれがミドコロだろ思ってます。


と、語る。普段から演劇の種類を音楽のジャンル(ポップス、ジャズ、hip-hop…)に例える樋口さん。
演劇を知らない人にわかりやすく伝える努力を惜しまない方で、人との繋がりを重んじる人だなぁ。とインタビュー中も感じました。※内容についてのミドコロは全くありませんでしたが(笑)

そんな樋口さん率いるArea-Zeroの出演者の皆さんを簡単に紹介します!
○諸橋 司さん:
The稽古場爆笑請負人!いつもみんなを笑顔にさせてくれる素敵なダンサー!


○樋口圭介さん:
周りを気遣うお兄さん。演劇にとても真摯なお兄さん。実は代表の樋口さんの実兄です。


○広瀬珠実さん:
上演作品に冠する“きゅうり”が畑に咲く花なら、珠実さんは長岡演劇界に咲く花!
演技力を兼ね備えた、今長岡で一番目指したい女優ランキングNo.1です。(そんなランキングない)

ここからは、客演の皆さんです!
☆澤井祥子さん(平成ぽこ):
長岡造形大学演劇部「平成ぽこ」の女優さん。成長著しく、みんなから可愛がられる女の子。


客演の皆さんにもインタビューさせていただきました!
☆梅澤 翼さん(平成ぽこ):
長岡造形大学の演劇サークルを「演劇部」に昇進させた立役者。


金子)今回、客演ということで意気込みを一言!
梅澤)平成ぽこの梅澤翼です。今回は客演という形でArea-Zeroさんに出演させて頂きます。
面白い台本のよさを崩さず、皆さんの足を引っ張らないように努めさせていただきます!
きゅうりの花、是非来て下さい!!

☆今井大樹さん(劇団☆ASK):
とにかく演劇大好きっ子!何事にも本気で取り組む情熱男子!


金子)今回、初めての会話劇という事ですが、何か意気込みを一つ。
今井)去年の“動物農場”続き、再び客演としてお声掛けいただき、光栄です。
きゅうりの花は、日常の中にドラマがある。をテーマにした作品ですので、年代問わず楽しんでいただけるものになっています。
僕は会話劇に初挑戦で、Area-Zeroの皆さんや、同じく客演の平成ぽこさんとの稽古は毎日が新鮮で刺激になっています。
本番では、皆さん一人一人に、このきゅうりの花を届けられたらと思います。

最後に、今回稽古場にお邪魔させて頂いて思ったことですが、昨年の「動物農場」や、客演した劇団☆ASKの
「九魂−NINE’S SOUL−」と身体を使う舞台を経験し、今年再び「署名人」そして今回の「きゅうりの花」。
ここ1、2年ご一緒しているからか、会話劇はArea-Zeroさんの“聖地”みたいなものなのかな。と
思いました。慣れ親しんだ道。されど、茨の道。
だからこそ、いつも笑顔の絶えない皆さんが張り詰めた緊張感の中、妥協せず、表現しているのでは。と。

※インフォメーション※
Area−Zero 第十五回公演
『きゅうりの花』
【作】土田英生
【演出】樋口伸介/広瀬珠実

【日時】
7月13日(土) @14:00開演 A19:00開演
7月14日(日) B14:00開演
(※各回30分前開場)

【会場】
長岡リリックホール 1階 第一スタジオ

【料金】
一般¥1000-
学生¥100-
(※全席自由。当日¥200-増)

【CAST】
樋口圭介
諸橋司
樋口伸介
広瀬珠実
今井大樹(劇団☆ASK)
梅澤翼 (平成ぽこ)
澤井祥子(平成ぽこ)

【STAFF】
音響操作/高崎宗(平成ぽこ)
照明操作/吉野優子/久保田慎
制作 /高橋要/津軽正晴
舞台美術/田中廉太郎
宣伝美術/里村亮(ゼラチンズ)

【プレイガイド】
長岡リリックホール 新潟県長岡市千秋3丁目1356-6 0258-29-7715
樋口伸介
090-2665-7307
shin-shin1919@docomo.ne.jp
area_zero1919@yahoo.co.jp

長岡市芸術文化振興財団(リリックホール)はココです。



               文責:劇団☆ASK 代表:金子としやす
posted by 「例の掲示板」運営部 at 12:30| 新潟 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月04日

第27回稽古場リポート|劇団ハンニャーズ「ウルトラリップスII」

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DSCN0749.JPGDSCN0758.JPG
6月末日。前作【ウルトラリップス】で好評を博し、さらに短期間でのシリーズ化に挑んだ最新作【ウルトラリップスII】の公演を控えた劇団ハンニャーズさんの稽古場にお邪魔してきました。今回は私、演劇歴1年未満の素人・内藤陽介が、老舗劇団ハンニャーズさんの主宰・中嶋かねまささんや役者さんに、本作の見所や舞台作りに対するコアなお話を伺ってきましたので、稚拙な文章ながらご紹介させていただきます!
なお、前作【ウルトラリップス】に関する稽古場リポートと合わせて読んでいただけると、劇団ハンニャーズさんをより深く知ることができます!

第11回稽古場リポート|劇団ハンニャーズ「ウルトラリップス」
http://reynouneibu.seesaa.net/archives/201303-2.html
(以下、インタビュー内では敬称略させていただきます。)


内藤)まず、【ウルトラリップス】のシリーズ化は最初から決まっていたんですか?
中嶋)下心みたいなものがあったんですが、一つ作品の世界観を作るのはすごく難しいので、シリーズ化することでなんとか楽ができないかなと思ったのは確かです(笑)。もし前作の評判が良かったらやりたいなと思ってましたし、大コケしたらシリーズ化もしないつもりでした。
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内藤)“主人公・七浦千里とお兄さんの過去の出来事”という伏線があったので、単純に続編があるのかと思っていました。
中嶋)実はあまり考えてなくて、できれば物語を重ねる毎に七浦と兄に何があったのかをどんどん解明していきたいんだけど、今回はまだ2回目だからほとんど進展がないです。ただ七浦は大切なものを悲惨な形で失ったというキャラクター設定にしたかったので、それで亡きお兄さんにかかわりを持たせているといったところです。…すごく正直に答えています(笑)
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内藤)(笑)ということは、【ウルトラリップスIII】もまだ未定ですか?
中嶋)できればウルトラリップスは完結させたいと思っているのですが、いかんせん役者がどんどん年をとっていくので、そことの勝負になると思います。実は【松崎バックチャックス】という作品を1、2と作ったけど、3を作ろうとしたら出ている男役者4人が年をとり過ぎてしまっているという…。30前後の面白おかしい男たちのお話なのに、みんな40近くになってしまっていたんです(笑)。その辺がテレビとは違って、舞台作品は時間がかかってしまうのでトントン拍子にはいかないですね。ただ、なんとか三部作くらいにしてIIIにはこぎつけたいとは思っています。
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内藤)今回はキャストを一般募集していましたが、例えばテレビのミステリードラマのように主要人物とは別に毎週違う犯人役を登場させたい、というような意図はあったのですか?
中嶋)それはありました。今現在ハンニャーズの固定の役者が数えるほどしかいないし足りないんです。今回の主軸の3人(小出佳代子さん、近藤聡実さん、山田好宏さん)以外でフルで稽古に出られる役者がいないので、そうすると他の役者さんはどうしても客演や一般公募になります。今回は一般公募で集まってくれた4名と劇団の役者を合わせた7名でできる事件をやろうと思ってやったら、無茶苦茶難解な事件になりました(笑)。
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内藤)ということは、今回の脚本は当て書き(先に役者を決めてから、その役者をイメージしながら台本を書くこと)なんですか?
中嶋)そうですね。完璧に当て書きとは言えませんが、最初のほうに客演さん含め全員で基礎練習を一緒にしていく中で、「この人はこのくらいならできるんだろうな」というのを見込んで割り振っていったようなかんじです。
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内藤)その基礎練習についてなんですが、劇団の役者さんも客演の役者さんもある程度の経験者だと思うのですが、「基礎練習」とはどんな意図でやられたのですか?
中嶋)演出によって目指して欲しい演技、役の組み立て方、舞台上での在り方、というものがあって、自分の劇団員はオレの言葉をわりとすぐ理解してくれるんだけど、新しい方(客演さん)だと“共通言語”を持つ機会がなかなかなくて、稽古を通してだと染み込み方が緩くなってしまう。なので、基礎練習を通してどういう風に演技を組み立てていってほしいかを理解してもらう必要があったんです。
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内藤)例えばどんなことをしたのですか?
中嶋)最終的に3つの基礎練習に落ち着きました。1つは“考えながら感じる、感じながら考える”ということをしながら動くことを一人ひとりに叩き込んでもらいました。2つ目に体の皮膚感覚について。うーん…(しばらく考えて)例えば「そこはちょっと体を光らせてくれないか」「水の中にいるみたいに軽くやってくれないか」「もう少し力強く、粘土の中で動くように」といった力加減とか、役者の舞台上での皮膚感覚(イメージ)を演出と共有する作業ですね。最後に歩き方。歩行練習ですね。まっすぐ軸をぶらさないで体幹を意識しながら歩く練習をしました。
発声とかではなく、共通の身体感覚で演出と会話ができるように行いました。これらは一朝一夕では生まれるものではないので、時間をかけてやる必要があったんです。客演さんの方が上手だったりすることもあります。うちの団員は決して器用ではないし、長年付き合っている分「こういうやり口でくるだろうな」というのは大体予想ができる。そこを突き破っていってほしいという意味でも“考えながら感じる、感じながら考える”ということを通して「舞台でぼーっとしている時間なんて無いんだよ」ということをもう一度思い出してやってほしいという意図もありました。


内藤)ハンニャーズさんはコントをやっているという印象を持つ方も多いと思うのですが、ミステリー作品を作るにあたってコントとは違う点、または意識して変えた点はありますか?
中嶋)よく聞かれるのですが、自分の中では(作り方は)ほとんど一緒です。例えばコントであればこの台詞でお客さんに笑ってほしいという意図がある。それが伝わってなければコントとして成立していないと思うんです。偶然にできてしまった面白さやライブだからこそ出る“ちょっと間違って変な間になって面白い”というのはあまり信用してなくて。何度でも繰り返せるものが本物だと思っています。このタイミングでお客さんに笑ってほしいから、それまでの伏線や会話の流れをきちんとわかって欲しい。ミステリーでも、伏線や会話の流れ、演技から、ある台詞で「ああ、こういうことだったのか!」と全部納得してもらいたい。だから、納得しつつ驚いてもらうという瞬間にたどり着くまでの工程というのはコントもミステリーも自分の中ではあまり区別がないんです。
私のやってる演劇というのはどちらかというととてもテレビ寄りなんです。演劇でしかなし得ない表現というのも大事だけれども、それよりも単純にお客さんに余すところなくわかって欲しいというのが本当の願いです。…その割に話が複雑になってて全然わからないって言われちゃうんだけど(笑)。びっくりさせたい、なるほどって思って欲しいって考えながら芝居をやっています。
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内藤)つまり、狙ったところで笑ってもらう、または納得・驚いてもらうというスイッチが違うだけで、伏線を張ったり会話の流れを作るといった工程自体は同じだということですね?
中嶋)自分にはそのやり方があってるなと思っていますね。役者が突発的にやってなんとなく面白くなったというシーンを繰り返せればいいんです。繰り返せないのならばあっという間に劣化して数日後には全然面白くなくなるから、そこの区別はなるべくつけるようにしています。
演出の仕事は交通整理だとよく言われますが、役者には“決まった道路の中で”ものすごく動いて欲しいんです。この中だったら何やってもいいよっていう。その道路の上ではない場所で演技をしたときには「それはやめてね」って言います。特に今回はシリーズの2作目で、前回の世界観を引き継いでいる部分があるので気をつけています。
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内藤)ハンニャーズさんの舞台は音楽・映像・舞台セットがすごく凝っているという印象があるのですが、これらも「わかりやすく伝えたい」という意図の元で作られているんですか?
中嶋)実は、昔はBGMとかって気持ち悪くて一切使わなかったんです。「なんで演技してる最中に後ろから音楽が流れるの?そんなのあるわけねぇじゃん!」って思ってて。でも音楽が入ることによって役者が想いにもう一歩乗れていくというか。音楽の力って絶大だから、ちょっと悲しい音楽が流れている中で悲しいことを言えばすごく悲しくなるし、それがちゃんと反映されるんだなって。
今回はミステリーで、ここは気持ち悪いシーンですよ、ここは本当のことを言ってるシーンですよっていうのをできればわかりやすく提示してあげたいなと思っていて。今まででは考えられないくらいBGMを多用してますね。文字映写に関しても同じです。観てもらえばわかりますが、今回のウルトラリップスIIはたぶん難解だって言われると思います。自分でも書いてて、まぁなんとかまとまったんですが、とにかく謎解きが複雑です。なので、どの台詞を聞いていればわかるのかっていうのを音楽とか文字映写を流すことによって、この部分の情報が絶対に確かだというのを刷り込んでおく必要があります。お客さんが迷子にならないように、本当に大事なシーンには音楽がかかっている可能性があります。
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内藤)テレビだと回想シーンなどを挟むことができるからわかりやすいですもんね。
中嶋)そうそう、でも(舞台に)回想シーンを入れるとものすごくもったりしてしまうんです。基本的には役者が発する言葉からしか(謎の解明が)わからないので、そのサポートとして音楽や文字映写を使っています。

内藤)…そうなると、台詞の間違いとかも一切許されないかんじですよね?
中嶋)あるあるあるある!前回はいろいろあったんだけどね(笑)。(エピソードは面白かったんですが伏せます。笑)
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内藤)そういう怖さはありますか?
中嶋)役者が一番怖いと思う。でも、間違えられないけど、謎解きは授業やプレゼンテーションではなくエンターテイメントでなければならないからね。間違えられないけど、「間違えられないだけでは済まされない」というプレッシャーは、役者にとってものすごいものがあると思います。
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内藤)最後に、ウルトラリップスってどういう意味なんですか?(今更すみません…)
中嶋)七浦が謎解きになるとすげー喋るから、「むちゃくちゃ喋る唇」という意味が一つ。あとは乙(きのと)がスフィンクスで、「でっかい口で食べちゃうぞ」という意味のウルトラリップス。…あんまり深い意味はないですね。笑
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なんとこの日は初の通し稽古!という訳で贅沢なことに、筆者は一足お先に物語の全貌を見させていただきました。感想は…いや、ここはぐっと抑えます(笑)ただ、これは前作を観たときも思ったのですが、「脳みそを引っかき回される快感」が前回以上にありました。100%は理解できなくても、終わってみると大事なポイントは何故かつかんでいる。だからこそもう一度!いや、もう繰り返し観たい!という欲に駆られてしまいました。これは自分が普段感じる「一度聞いただけでは全部を理解できない音楽の方が何度も聴きたくなる理論」に似ている気がするのです(飛躍してますが。笑)
個人的な意見ですが、この作品は会話の相性がいい相手と一緒に観るのがオススメです。一筋縄にはいかない「謎解き」に話の花が咲くことでしょう。っていうか、早く観て僕とお話してください←
なお、前作【ウルトラリップス】はなんとYou Tubeで丸々視聴できますので、前作を見逃した方、これを機に気になって仕方がない方はぜひご覧ください。



最後に、出演者の皆さんにもお話を伺いました!

七浦千里役の小出佳代子さん
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内藤)今回の見所はどんなところですか?
小出)今回は奇跡のメンバーが集まっています。出たいと言って応募してくれたメンバーのそれぞれが個性派で魅力的なので、前回よりもパワーアップしてると思います。前回観た方も、繋がっている部分もあるので楽しんでいただけます。
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内藤)七浦千里という役に対してはどんな想いがありますか?
小出)Iのときは、七浦は稽古の途中までこんなキャラクターじゃなかったんです。いろいろやっていって最終的に今の七浦になりました。今回は最初からできあがっていたのですっかり愛着があります。「こういう人だよね」という感じですんなり入り込めています。
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内藤)細かい癖などもすごく作りこまれている印象でした。
小出)あ、それは私の素の癖が入り込んでるかもしれないです(笑)

客演参加の樋口祐二さん([en]Jya輪舞曲)
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内藤)どんなきっかけで出演に応募したのですか?
樋口)ずっとハンニャーズさんの舞台は出てみたいと思っていました。団員の方とは交流があったので、何かタイミングがないかと思っていたところ、ちょうど一般募集をしていたので「これしかない!」と勇気をもって応募しました。
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内藤)他の劇団さんへも客演として出演されることが多い樋口さんですが、そういう中でのハンニャーズさんの印象は?
樋口)役者さん間の「見えないチームワーク」がはっきりとわかるのがすごいと思いました。長年の付き合いがあるからこそだとは思うのですが、舞台に立つとすんなり流れが繋がっていくのが驚きでした。中嶋さんの演出も的確ですし、すごいなと思うことが多い2ヶ月間で、日々勉強させていただいています。
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内藤)最後に公演を楽しみにしている方々へ一言!
樋口)絶対面白い作品ですので是非見に来てください。観に来たらわかると思います!何度でも何度でも観て欲しいです。

客演参加の後藤忠彦さん劇団@nDANTE
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内藤)他劇団への客演参加が初めてということですが、所属劇団と違う点はありますか。
後藤)まず、練習メニューが全然違いました。うちの劇団は若いのでみんなで意見を出して考えて作っていくスタイルなのですが、ハンニャーズさんでの稽古はとても的確な指摘をいただけるのでとても新鮮でした。
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内藤)基礎練習をしていたと中嶋さんにも伺いましたが、いかがでしたか?
後藤)出されたお題を基に、4W1H(いつ、どこで、誰が、何を、どうした)を瞬間的に考えて30分くらいのお話を演じる、ということをしました。稽古の前にそれをやることでとても引き締まりますし、それぞれの演技の方向性や大事にしていることが分かってくるので、自分で考える力もつきました。
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内藤)では、公演を楽しみにしている方々へ最後に一言!
後藤)難しいことはわからなくても、純粋にミステリーの基本軸である「犯人探し」を楽しんでほしいです。今回は「何を犯人と捉えるか」というところも難しいところでもあるので、それも踏まえて答え探しを楽しんでほしいと思います。

最後にリポートを振り返って。稽古場に早めに着いたこともあって、僕の後に続いて役者さんが集合してきたのですが、その瞬間から空気の糸がピンと張るのを感じました。役者同士、他愛もない会話をしていたのも束の間、念入りな発声練習や準備運動が始まり、役者間の入念な確認作業。「それが当たり前」と言われればそれまでですが、この作品に真剣に向き合う役者さんたちの熱量をオーラとして感じられたことが僕にとって何よりの収穫でした。やはり、マジな人達はかっこいい!そして役者さん同士が役名で呼び合う様子にも、物語への没入を垣間見た気がしました。今から公演が楽しみです!あ、自分の出演する公演もありますけどね!←

++インフォメーション++
劇団ハンニャーズ本公演第27弾
「ウルトラリップスII」
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会場:シアターent.
日時:2013/7/13(土) 〜 2013/7/20(土)
料金:大人1800円/高校生1000円(当日300円増)
ご予約・お問合わせ
メール:hannya-s@mail.goo.ne.jp
電 話:080-5534-8828
劇団ハンニャーズ
http://828s.3w.to/
※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

[補足]
会場(シアターent.)はこちら

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文責:内藤陽介
posted by 「例の掲示板」運営部 at 08:55| 新潟 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 稽古場リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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