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2013年11月13日

第39回稽古場リポート|劇団第二黎明期「スケルトンII」

これに限らず、お芝居をやっているひとであれば、
観てみるといいよ、何でも。(高橋景子)

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雨風の強い11月某日、西堀DOMOにて行われている劇団第二黎明期さんの「スケルトンII」稽古場にお邪魔させていただきました。外壁を新しくしたばかり稽古場(兼「劇場」!常に本番仕様でお稽古できるところが、劇団第二黎明期の素晴らしさのひとつであります)は、外の暴風もさほど気にならず、落ち着いた雰囲気。出演者の高橋景子さん、逸見友哉さんが既に到着しており、談笑しつつ身体をほぐしています。

まず、この劇団を拠点としつつ、今や新潟演劇界を縦横無尽、八面六臂に活躍する逸見友哉さんへ質問を

入団何年目?!
逸見友哉(以下 逸見)―入団2011年春からです。だからまだ、2年半くらいですかね。でも自分では随分長く居るような気がしています。
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本番まであと2週間弱ですね。何割くらいできていますか?(プレッシャー?!)
逸見―6割くらいかなぁ…?

今一番困ったな、と思っていること
逸見―もっとセリフを自由にしたい。セリフに捕らわれないようにしたい。そこがあと4割5割の課題。

演出家にいつもされるダメだしは?
逸見―身振り手ぶりを加えて説明しようとするところ。(演出のシダジュンさんに)「君は、セリフで言ってるからわかる。」「そんなことしないよ、普通の人は」って言われる(笑)。

大先輩、高橋景子さんとのふたり芝居ですが、景子さんによく言われることは?
逸見―そんなには、言われないですけど…意図とか、主張とか、明確にしなくちゃいけない。ぼんやりしちゃいかんと。自分にしかわからないようでは、ねえ。お客さんと相手(共演者)にちゃんと、わかるようにと。

高橋景子さん(以下 高橋)―ほお〜〜。あたしそんなこと言ってんだ?!感心しちゃう(笑)。(一同 笑い)
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ではでは、高橋景子さんへも同じ質問をぶつけてみます。
今一番困ったな、と思っていること
高橋―今に限らないけれど「突発的に忘れる」こと。セリフだけじゃなくて、モノとか、段取りとか、すべてに於いて。それから「予想がつかない」こと。

演出家にいつもされるダメだしは?
高橋―さっきの質問からの続きのようになるけど、その「忘れたこと」を見抜かれて、必ず返される(返し稽古する、という意味)。私たちは(舞台に)立っているから、行くは行くんだけれど(忘れようと何をしようと、役者自らは決して自分で流れを止めないという意味)、やっぱり、必ず、返される(笑)。

相手役の逸見友哉さん、入団2年半の大型新人(?!)ですが。
高橋―そりゃあもう、大期待ですよ。次代を担っていますからね、絶対的に(笑)。
逸見―わっはっは(笑)。でも…。いやあ、僕、下手ですからね…。
高橋―そうなの、逸見君はよく「下手」とか「上手い」とか言うの。だけどそれがわたしにはよくわからない。どういうのを「下手」っていうの?どういうのを「上手い」っていうの?
逸見―オリジナルな表現ができるか否か。
高橋―なに?!「オリジナルな表現」て???
逸見―自分の演技は…どっかで観たような、ありきたりのものになっている。これはもう自分にしかできない、きっと、その人にしかできないであろうこと…そういうのを見ると圧倒される。その辺僕は努力していないのか、何なのか…。自分は平凡だなと…。
高橋―ふううん…。そういう意味で言っているのね…。

舞台空間(セット等)がすでに出来上がっており、大分「非日常的」な印象を受けます。「劇的」な「空間」に「身を置く」ということについて、聞きたい。
逸見―うーーん…。始まっちゃうと、それはもう始まっちゃうので。初動で、何をどう、自分がその時思うか…ってところに気を付けています。
高橋―私はね、このままこういうふうに(客席から舞台へと自然に手を伸ばしながら)移行できたら、一番いいと思う。どっかいっちゃうのは…ダメ。ここにちゃんと居れれば、もうそれでいいかな、と。それができれば。でも、おっかないんだよね。…それができる人は、ほんと少ない。ほんとに。どっかいっちゃう方が、楽だもん。
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立ち上げから来年2014年で…30周年!!
高橋―そうなんだよ!そうでしょう!バッカみたい!!!
逸見―ムフフフフフフ(笑)。
(一同、「すごい!」「たいっへん!」等々、皆でひとしきりギャーギャーいう)

演劇は、「カッコイイ」とおもいますか?
逸見―カッコ良くは無いんじゃないんスか?でも、面白い、と思う。
景子さん、「演劇」は、「オモシロイ」んスか?
高橋―「興味深い」という意味であれば、「オモシロイ」「奥が深い」と、思う。
演劇について、「カッコイイ」と思ったり、しますか?
高橋―「カッコイイ」っていうのは、自分のことじゃなくて、「誰か」のことを評価するんでしょう?
確かに。では、敢えて「演劇」を景子さんから引き剥がした場合は?「カッコイイ」…「憧れ」に近い感覚が芽生えることは?
高橋―まず、自分がやってるものには憧れないよね。だって既に「やっている」んだから。やってないものに「憧れる」のだから。ただ、得難い感覚として「捨てたもんじゃないな」って思うことは、ある。そしてそれは、滅多にないから、いい。一回も出会ってなければ、もうとっくに捨ててる。

「演劇」と「高橋景子」。不可分である。

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では最後に、稽古場リポートを読んでくださっている方にメッセージを。
逸見― 女優「高橋景子」を相手に自分がどこまでやれるか、観に来てください!
高橋―これに限らず、お芝居をやっているひとであれば、観てみるといいよ、何でも。観てみないとわかんない、結局は。だってその人にしか、観た人にしかわかんないんだもの。

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さて、出演者へお話しをお伺いしている間に登場された演出家のシダジュンさん。お二人へのインタビューの間、淡々と内職され、あっという間にオモシロ小道具が出来上がり。その後のインタビューとなりました。
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「スケルトンII」は、再演ですが、この作品はシダさんにとってはどんな存在?
シダジュンさん(以下 シダ)―最初はYOKOTAさんと自分がやるために書いた作品。だからその時は出演する方に夢中になって演出として追求する点が甘かった。改めてやると結構面白いので、自分が書いたものには出ない方がいいな、と思った(笑)。その方が自分の思うものが、具現化できるように思う。

自分のイメージと役者の提示してくるものに違いがある場合は、どう対処を?
シダ―オモシロ順。

煮詰まることは?
シダ―停滞することは、ある。そこからちょっと外れていくと、また変わった方向へ、行く。

思うようにいかないことは??あったりしますか?
シダ―(役者が)それしかできないのであれば、あくまで俺が面白いと思う方向に持っていくにはどうすればいいか、っていうことを考える。ある程度漠然と「オモシロイもの」っていう「イメージ」は持って臨むけれども、それは最終的な形が在る訳ではなく、あくまでやってって創る、できるもの。

最後に、稽古場リポートを読んでくださっている方にメッセージを。
シダ―百聞は一見に如かずなので、観に来てくださいよーーーーー!!!
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稽古は実にふわりと始まり、小さな行き違いなどあっても、劇的空間を背負ったまま会話や修正がなされることもままあり、初見ではどこからが稽古で、どこからが脱線なのか、判別しずらいほど(笑)。「劇的」な「空間」に「身を置く」ということについての高橋景子さんのコメントが、思い出されます。ちなみに、うわっ!「スケルトン」ってこういう意味なのねッ>_<と、のっけから掴まれます。ぜひ、この不思議体験をどうぞ!!
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稽古後…
「いかに伝えるか…と、つい思ってしまう」という逸見友哉さんに対して「いかに伝えないか」と返す高橋景子さん。そこに演出のシダジュンさんが「この作家の、この本を読でみると俺の求める概念の助けになる」と補足する。逸見さん、なんて羨ましい環境!
シダジュンさんと、高橋景子さん。このお二人の傍らにはいつも自然と文学、芸術があるのだということが、ほんの数時間を共にしただけでも端々から伝わります。

来年で30周年を迎える「劇団 第二黎明期」の「スケルトンII」!ぜひ、お見逃しなく!!!
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おまけ【最近の気になるモノ、コト】
シダさん―ウチにある「ひらたけ」。あとはトマトだよね(笑)。トマトとバジルの合植え。
高橋―最近ZARAで買った黒でスキニ―なパンツ。いつ着よう?!って気になっている。
逸見―映画「マドマギ(魔法少女 まどか☆マギカ)」(マジか?!)と「グランド・イリュージョン」。公演終わったら観に行く!


++インフォメーション++
劇団第二黎明期公演
「スケルトンII」
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作・演出
シダジュン

出演
高橋景子
逸見友哉

日時
11月23日()20:15開演
11月24日()14:15開演
11月25日(月)20:15開演
11月26日(火)20:15開演
11月28日(木)20:15開演
11月29日(金)20:15開演
11月30日()14:15開演
全7回公演(水曜休演日)
※開場は開演の15分前です

会場 シアター西堀DOMO(新潟市中央区西堀前通4-730)

料金 一般前売1800円/一般当日2000円
高校生以下前売1000円/高校生以下当日1500円

お問合わせ
劇団第二黎明期 070-6573-1119
reimeiki2010@yahoo.co.jp
http://blog.goo.ne.jp/reimeikiabc


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文責:志田実希(劇団ハンニャーズ)
posted by 「例の掲示板」運営部 at 22:52| 新潟 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 稽古場リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月17日

第38回稽古場リポート|新潟大学演劇研究部卒業公演「六本木少女地獄」

今回は新潟大学演劇研究部にお邪魔してきました。
数々の賞を授賞した原くくる脚本『六本木少女地獄』を上演決定!
演出の山田稜子さんにお話を伺いました。
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-この台本を選んだ理由は?
この台本は現役の高校生が書いたもので、主役も高校生なんです。自分達が大学生というのもあって、ある意味青くさいというかフレッシュなものをするには今しかないんじゃないか。他のアマチュア劇団さんもいる中で自分達の持ち味や特性をいかすにはいい台本だと思って選びました。

-見所は?
このお話にでてくる『少女』はこの台本の作者である『原くくる』さんが考えていることでもあるんです。
いろんな時代の若い人が、
「こういうことを思ってるんだよ。抱えてるんだよ。」って。
誰もが一度は思ったことがあるんじゃないかと思います。
自分も中学生、高校生の頃に今でも心にズシンとくるようなことがありました。
実は若い人が考えていることって、世の中では「当たり前じゃん」って言われるようなことが絶対にあると思うんです。でも、そういうものだからって引いた目でみたら成り立たない台本なんです。
歳、性別関係なく、このテーマを我々はもちろん、お客様にも一緒に「これってどういうことなんだろう」って自分に当てはめて考えながら観てもらいたいですし、観終わった後も考えてもらえたらこの台本を選んだ意味があるんじゃないかと思います。
世の中で一蹴されるような叫びを『聞いてくれよ!』って、そういう台本だと思ってます。

-演出をするときに気をつけているところってありますか?
役者を強制しないように持ち味をいかせるように構成出来たらいいなと思っています。
最初に台本を読んで自分が思っていたキャラと、実際に役者が演じるものが違ったんです。例えば、今回主役の『少女』は強めの口調のイメージだったので、「口調をもっと強く」と言ってたんです。でも、そうじゃなくても役者が本気で演じたら一番伝えたいことは伝わるなって。今は役者の個性を活かしたいと思ってます。

-いままでずっと演出を?
いえ。演出をするのは今回が初めてなんです。

-苦労していることはありますか?
私は言葉を使うのがヘタなんです。だからここをこういう風にして欲しいっていうのがあっても、自分ではわかってるんだけど、からだや言葉でうまく伝わらないから、「ああ〜そうじゃないのに〜」っていうことがすごくいっぱいあります。
でも、そんな時はみんなが「どうした?」ってきてくれて、何が言いたいのかっていう部分を引き出してくれるんです。

- 一人の役者さんが何役もやっているようですが?
はい。一人二役から三役演じています。

-ちなみに上演時間はどのくらいですか?
1時間を予定しています。長いとお尻が痛くなっちゃうので(笑)

-これを読んでいる皆さんに一言お願いします。
開いた心で、近い距離で観てもらえたら嬉しいです。

-役者さんにも一言ずつ頂きました。

少女役 杉山萌衣さん
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普段は口に出さないようなことや、実はぶつけたいっていうことを気づいてもらいたいです。
私の役の中で現代の人の典型みたいな役があるので、私に重ねてみて頂けたらいいなって思います。

男役 渡邉緑希さん
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笑いの沸点を下げて観に来ていただければと(笑)
パッと見ただけだと何をやっているんだこのバカたちはと思うかもしれないけど、常識のタガを外して観てもらえれば、面白くみえるところとか、自分の胸にささるシーンとかたくさんある台本だと思います。

姉役 直江真美さん
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このチラシをパッと見て、興味がないなと思った人にこそ言いたいことがいっぱいある台本なので、来てもらえたらなと思います。

弟役 田崎 裕大さん
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僕の役が気が弱くて、飼い主がいないと何もできないような役なんです。
それでもいいから、あなたが必要だって言ってもらえることってすごく嬉しいことだなって、今回役をもらって感じました。

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お忙しい中、ありがとうございました!!

++インフォメーション++
新潟大学演劇研究部 卒業公演2013
「六本木少女地獄」
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会場:シアターent.
日時:2013/11/3(日) 〜 2013/11/4(月)
料金:予約500円/当日800円
ご予約・お問合わせ
メール:shindaisotsukou.2013@gmail.com
新潟大学演劇研究部卒業公演2013
http://shindaisotsukou2013.blog.fc2.com/
※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

[補足]
会場(シアターent.)はこちら

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文責・写真:吉井清香(Y2工房)・池浦謙太郎(Y2工房)
posted by 「例の掲示板」運営部 at 12:58| 新潟 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月09日

稽古場リポート番外編|ちず屋の2階大行進2013〜秋の陣〜

いよいよ、今週末の10/11(金)20:00から、ちず屋の2階2013がスタートいたします!
今年は長岡から劇団を招いたり、十日町の脚本家の台本を使用したりと、
昨年よりスケールアップしてお届けいたします。
1公演、約30分と気軽に観ていただける内容です。
多くの人に観ていただきたく、料金もギリギリまで頑張りました。
5団体、参加者総勢20人超えのバラエティー豊かなちず屋の祭典にお越し下さいませ!
各チームのPR動画も用意いたしました。
観劇前に、どんな人達なのか覗いてみて下さい!











++インフォメーション++
ちず屋の2階大行進2013〜秋の陣〜
01f3129d5f8178804d9b4fed1c78cbeb.jpg stage_reverse38561_1.jpg
会場:自家製うどん ちず屋の2階
日時:2013/10/11(金) 〜 2013/10/27(日)
料金:前売500円・当日700円
(半券一枚につき100円割引、前売りで6本目以降は無料)
お問合わせ
メール chizuya2f@gmail.com
電 話 070-5560-7800(へんみ)
http://blog.goo.ne.jp/chizuya2f
※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。

携帯からの予約はこちらをクリック!



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[補足]
会場のちず屋の2階はコチラです!
路地で怪しくてわかりにくいかもしれませんが、スタッフ常駐。安心です!

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posted by 「例の掲示板」運営部 at 23:31| 新潟 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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