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2013年08月07日

第30回稽古場レポート|APRICOT「名犬ラッシー」劇場版

APRICOT|リフト.jpgAPRICOT|ヒース3.jpg
APRICOT|こども達.jpgAPRICOT|オープニング.jpg


APRICOT|稽古見学.jpgこんにちは。
気がつけばもう夏ですね。
夏といえば夏休み!
夏休みといえば夏祭り!
夏祭りといえば毎年恒例の夏季公演!
というわけで今回は、りゅーとぴあ 演劇スタジオ キッズ・コース APRICOT 2013夏季公演「名犬ラッシー」劇場版の稽古場にお邪魔してきました!
毎年欠かさず観劇しているアプリコットファンの一人として期待に胸を膨らませつつの見学です。


––––APRICOT(あぷりこっと) とは?

APRICOT内堀先生.jpg平成13年度にりゅーとぴあに開設された演劇スタジオ キッズ・コースの愛称です。

現在、小学4年生から高校生までの約50名の子ども達が台詞表現、歌、ダンスなどを専門講師の指導を受けながら、グループワークの中で力を合わせて、毎年夏季と春季(または冬季)に舞台作品を創っています。



APRICOT|はじまり.jpg現在のメンバーは新潟市を中心に市外からの参加もあり、普段は週3回、ボーカル・ダンス・パフォーマンスの各専門講師からレッスンを受けているそうです。
公演前で夏休みを迎えた今は、ほぼ毎日、一日6〜8時間近くの稽古スケジュールをこなしているとのことです。


––––「名犬ラッシー」のストーリーは?

少年ジョーの通う学校に、毎日4時きっかりにお迎えにくるラッシー。
ジョーとラッシーは大の仲良し。
しかし、不況のため、ジョーの両親はラッシーを手放してしまう・・・。
ラッシーは何度も逃げ出してジョーのもとに帰るが、
とうとう、はるか遠くの土地に連れていかれてしまう。
どんなに離れても帰ろうとするラッシー。
400マイル(約650km)におよぶ、ラッシーの旅がはじまる・・・。



APRICOT名犬ラッシートライアル版.jpg今回の舞台は世界的に有名な感動作品で、今年1月にはトライアル版での公演も行われており、1年かけてつくりあげている大作です。


APRICOT|踊る演出.jpg見学初日は貴重な劇場での稽古日でした。
前半は装置を用いた段取りや全体の立ち位置の確認を、後半は通し稽古が行われました。
トライアル版の先のシーンである役者の力強い言葉には、思わず涙が溢れた私。
大きな舞台以上の大きなアクションでの演出の様子に、意気込みの大きさを感じました。


APRICOT|音響&舞台スタッフ.jpg見学2日目以降は、今回主に稽古で使用しているギャラリーでの稽古を見学しました。
稽古場では演出の他に、劇場つきの舞台監督や音響などのスタッフが見守って下さっています。
ギャラリーは舞台とほぼ同じ広さがあり、練習用に小道具なども用いて稽古が行われていました。


APRICOT|大道具.jpg道具は、大きなものから小さなものまで色々あり、作りにも使い方にもコダワリを感じます。
今回舞台に登場する『一番大きなもの』は舞台上での役者達の扱い方で七変化します。
僅かな持ち方の変化で表情が変わり、何度も併せての練習や調整を繰り返し、より良い形を作っていました。


APRICOT|自主練習3.jpg稽古時間に真剣なのは勿論ですが、稽古開始時間前や休憩時間開始前にもリーダーを筆頭に集まって、ウォームアップや練習を行う姿が印象的でした。


––––リーダー制度とは?
APRICOT|自主練習ボーカル.jpgAPRICOTでは、パフォーマンス、ダンス、ヴォーカル各クラスにおいて、それぞれリーダー制度を設けています。これらのリーダーがレッスン前のウォームアップを行い、スムーズに講師の指導を受けられるようにしています。パフォーマンスリーダーは演出助手的な働きをすることもあり、より演劇創作活動に深い関わりを持っています。


APRICOT|リーダー達.jpgまた、APRICOTメンバー全体の取りまとめ役として総務部を設け、稽古活動をし易くしています。(学校の学級委員みたいなものですね)リーダー制度を作ることで下級生は上級生から多くのことを学び、また、上級生は下級生に教えることで自ら考える力を身につけています。



APRICOT|自主打合せ.jpg稽古の出番の無い時間にも、(リーダーに確認をしてから)パート毎に集まってシーンの研究をしたり練習をしたりしている未来のリーダーの姿もあちこちで見られ、アプリコット活動を通じて、自主性が養われているのを感じました。

そんな貴重な休憩時間を少し戴いて、演出の戸中井 三太さんと今年高校3年生の役者のお二人にお話を伺いました。


----こんにちは。先ずは、それぞれのお名前と役柄を教えてください。
APRICOT|小黒さんと三浦さん.jpg三浦
「三浦真央(みうらまお)です。2幕のエセルダという陪審員役をやります。」
小黒
「小黒沙耶(おぐろさや)です。ジョーの父親であるサムキャラクロー役をやります。」
戸中井
「戸中井です。演出です(笑)」


––––今回の作品の見所ポイントはどんなところでしょうか?
APRICOT|踊る演出2.jpg三浦
「1幕はジョーの家族の話が中心に進んでいって、2幕でラッシーは公爵の別荘のあるスコットランドに連れて行かれてしまうんですけど、ラッシーがスコットランドから帰ってくる流れで出会う人々の人間模様でしょうか!」

戸中井
「家族愛、というのもあるし、それからラッシーと関わった人達の愛情とかが描かれていますね」
三浦
「そう、愛にあふれてます!」
戸中井
「ラッシーがね、不可能に近いことを実現するんだけれども、それはラッシーの中にある大きな意思と、周りの人々の愛情で可能になったんですよね」
小山
「愛がテーマ、という感じでしょうか」
戸中井
「愛と勇気と冒険です!」
小黒&三浦
「なんと(笑)!」
APRICOT|ヒース2.jpg小黒
「そういう役の人達が取り巻く愛情もあり、その役の人達の周りでヒースの精として皆が存在しているんですけれども、その人達も役の人達と一緒になってラッシーをジョーの家まで導いていて、全体でラッシーを見届けるというか、そういうイメージがシーンの中に多くあるので、そこを観て頂けたら嬉しいです。」


––––今回のキャストオーディションは何時でしたか?
戸中井
「最初は、去年の9月にやったのでもう1年前になります。」


––––オーディションではどんな感じですか?
三浦
「楽しんでやっています!」


––––最初に役の希望とかとったりしてるんですか?
三浦
「○○やりたい人出てー!って感じです、最初は。」
小黒
「そしたら『やる?』『ちょっとやろうかなぁ?』って感じで。」


––––お二人はどんな役をやりましたか?
APRICOT|二人組.jpg小黒
「何でも色々な役をやってみてました!」
三浦
「そうそう、あと例えば脚本の笹部さんから『じゃぁ、おとぼけコンビ(2幕冒頭に出てきます)を沙耶と真央でやってみて』って言われてやってみたりとか。」
小黒
「ほんとに皆で楽しみながら、どんな役なのかをつかんだり考えながらやってました。」
戸中井
「オーディションなんだけども、脚本を理解するためのオーディションでもあるんですよね。それはどんな役であるのかとか、それを把握するための期間ですね。」


––––お二人が何年生の時にアプリコットに入ったのですか?
小黒
「入ったのは小学校5年生のときです。」
三浦
「私は小学6年生のときです。」


––––お二人がアプリコットに入ったきっかけを教えてください
小黒
photo3グスコーブドリの伝記.jpg「近所に住んでいた同い年の友達のリホちゃんがアプリコットやっていて、観に来てって言われて(グズコーリフの伝記を)見に行って、その時はホントに演劇というのも知らないし、初めて舞台を観たのがアプリコットで、自分が今まで見た事のない劇場という広い空間の中でで皆が生き生きして舞台の上で動いているのをみて凄い圧倒されたんです。
そしたら、丁度終わってからやっている子がオーディションあるからやってみたらと言ってくれたのがきっかけでオーディションを受けて合格したので、っていう感じです。


三浦
photo2 100万回生きたねこ.jpg「私もホントに全く同じなんですけど(笑)、私は小学校5年の時に同じクラスだったお友達のヒカルくんの家に友達と一緒に遊びに行った時に、お母さんから『息子、ちょっと舞台(100万回生きた猫)に出るから、もし良かったら見に来ない?』って言われて(笑)、何それ!って見に行ったら、こんなことをやっていたんだ!ってびっくりしちゃって、自分と同じ位の年頃の子が舞台に立っていて、『これは!!』って、思って、なんてキラキラしているんだろうって感動して、私も立ちたいって思ったのがきっかけです。」


––––結構ご兄弟が多いですよね?
三浦
「うちもそうです!」
小黒
「そうですねー、多いかも。」
戸中井
「上の子(のやっているの)を見て入ってくるんですね。」


––––お二人の初舞台は何の作品でしたか?
小黒
「砂の妖精(2007)です。」
photo1砂の妖精.jpg
三浦
「グリックの冒険(2008)です。」
photo1グリック.jpg
小黒
「懐かしいね」
三浦
「そう、トナカイさん作、のね。」
戸中井
「あー、グリックではTシャツデザインもしたんですよ。」


––––それではお二人は、初舞台から数えて6年以上続けているんですね!
APRICOT|戸中井さん小黒さん三浦さん.jpg三浦
「長い!そんなにいるんだね。」
小黒
「あっという間すぎて、もう高3かぁ!みたいな感じです。」

(アプリコットには年齢制限があります。
入団出来るのは小学4年生から中3まで、
入団後は高3まで在籍できます。)


––––高校に入る段階で卒業する仲間もいたかと思うのですが、そんな中でお二人は最終学年まで続けてきたわけなんですね。
APRICOT|戸中井さんと三浦さん.jpg三浦
「ほんとに好きっていう気持ちだけで、続けてこれたなぁって思います。
もう無理だーってなることも、何回もダメかもしれないとか、壁にぶち当たることもあるんですけど、でも、一緒にやっているメンバーのことが好きだったりとか、舞台が好きだったりとか、りゅーとぴあが好きだったりとか、お客さんがうわーって入っている景色が忘れられなかったりとか、ほんとに、もう好きって気持ちだけでやれたんだと思います」


APRICOT|小黒さんと戸中井さん.jpg小黒
「私はピアノとか部活とか今まで色々やったことあるんですけど、ここまでやりたいって思ってやれたことがアプリコットしかなくて。
例えばピアノは中学で蹴りをつけて終わったんですけど、子供にとっては中学を卒業して高校へ行くという時が大きな節目なわけで、その時の大きな選択の中でもアプリコットを選びたいという気持ちがあって、やってきました。」

三浦
「そう、大変なことよりも、舞台の上での楽しいとか達成感とかの方の大きさが比じゃないです!」


––––アプリコットでの演出のポイントはどんなところでしょうか?
IMG_0093 (640x480).jpg戸中井
「(アプリコットでは)人数がすごい(多い)ので、一人ひとりの個性を生かしてそれを全体のパワーにしています。
いっぱいいるんだけど、粒が見える、そうでないと絵ができない。
色々な劇的な手法とかも凝らすんだけど、それよりも素材、一粒一粒が輝いている事、それが大事な事だと思っています。


––––入団時はピアノやバレエ等の経験者もいれば、初めてです!という未経験者といると思うのですが、その辺りは如何ですか。
戸中井
「バレエやっている子は最初から動きがある程度難しいことも出来たりもしますけど、2年くらいでだいたいその差は埋まってきますね。」


––––例えば、小学校2年生とか3年生の時点で「私4年生になったらアプリコットに入りたい!」って思っている子供たちやその子供達をお持ちのお父さんお母さん達がいたとして、今のうちにこれが出来るようになっておくと良いよ、とか何かアドバイスはありますか?
APRICOT|制作石田さん.jpg三浦
「具体的な質問ですね(笑)!」
戸中井
「計画的に勉強して、規則正しい生活習慣を身につけてほしいですね。」
二人
「確かに!」
戸中井
「時間をしっかり使えるようにして下さい!」
二人
「はい!頑張ります!」


––––そういえば、昨日見学に来たときも帰りがけお迎えの保護者の車の列が出来てましたね。
APRICOT|APRICOT倶楽部.jpg戸中井
「アプリコット倶楽部(保護者)の活動に支えられているところが大きいので、それがあったから10年以上続いてきたんだと思いますね。だからメンバー一人一人もそれに感謝しないとね。長くやっていると普通になってきちゃうんだけど、絶対普通のことじゃないからね。」


––––今回はペアチケットの販売もあるんですよね。
三浦
「お孫さんと、おじいちゃん又はおばあちゃんのペアで来てもらうと500円です!」
小黒
「なんとお二人でお一人分の値段です!素晴らしいシステムです!」


––––新潟祭りとかぶせてきたのも戦略でしょうか?
戸中井
「祭りに対する対抗、かな(笑)」


––––ありがとうございました!


APRICOT|劇場ロビー.jpgりゅーとぴあはとても素敵な建築デザインで、館内にはレストランや屋上公園などもあります。

りゅーとぴあ周辺には白山公園駐車場(A,B,C,D合わせて600台)がありますが、今回の公演は新潟祭り開催日でもあり、非常に混雑する可能性が高いと思うので、公共交通機関を利用なさるのが良いかもしれません。


夏休みの想い出作りの一つとして、ご家族ご友人お誘い合わせの上、新潟祭りとアプリコットをセットで楽しんでみては如何でしょうか。



++インフォメーション++

りゅーとぴあ 演劇スタジオ キッズ・コース
APRICOT 2013夏季公演
「名犬ラッシー」劇場版
原作:エリック・ナイト
脚本:笹部博司
作曲:野瀬珠美
美術・衣裳:後藤信子
演出:戸中井三太
振付:内堀照子
歌唱指導:西潟明美

会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場
日時:2013年8月9日(金)13:30〜、
        10日()13:30〜、18:30〜
        (開場は開演の30分前)
料金:全席自由 500円

お孫さんと観る「名犬ラッシー」ペアチケット 500円
※お孫さん(小学生以上)1名+おじいさん または おばあさん1名のペア
※公演当日、ペアの方はご一緒にご入場ください

※未就学児童はご入場いただけません


ご予約・詳細はこちらから
TEL. 025−224−5521(11:00〜19:00/休館日を除く)

CAST
阿部 日凪子・阿部 萌梨・天野 楓子・有間 絵未・石本 未紗・伊田 優月・
一色 奏次郎・伊藤 朱音 伊藤 壮史・岩田 真依・大柿 夕七・大谷 鈴菜・
大羽賀 岳・小川 真歩・小黒 沙耶・生越 佳奈子 粕川 那空・片岡 美優・
片桐 野々花・菊田 あみ・菊田 まな・河野 美優・小宮山 朝香・小山 菜々美・
斎藤 実愛・酒井 珠希・佐藤 月・澤田 眞那・澤 ありさ・高橋 愛梨沙・
高橋 梨里花・竹井 恭子・ 田中 雅大・玉置 紗佳・中澤 祥乃・中島 まなみ・
中林 みなみ・信田 梨子・塙 康平・塙 正之・ 廣井 すみれ・古川 歌恋・
保苅 美音・本間 菫子・松永 幸香・三浦 真央・三浦 真由・峰岸 瞳子・
村松 沙和・山田 夏実・吉田 一・若月 向日葵

[補足]
会場のりゅーとぴあ劇場はこちらです。
新潟市民芸術文化会館の2Fです。

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APRICOT宣伝の撮影.jpg
(文責:小山 由美子 劇団カタコンベ
posted by 「例の掲示板」運営部 at 18:00| 新潟 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古場リポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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